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春風接人の花日記

春風接人の花日記

H20年ウルトラ奈良京都

平成20年10月12日(日) いにしえの道・奈良~京都100km遠足

昨年のこの大会は初めてのウルトラマラソン参加であり、全く未知の世界だったが経験を活かして今年再チャレンジで制限時間内完走を目指した。
出場に当たっては、東京日本橋から多くのランナー達で繋いだ青襷君の力を仰ぎ心の支えになったことは言うまでもない。

11日(土)
午後7時20分に奈良県天理市の健康ランドに到着、受付を済ませ施設内の大広間に大会関係者用の部屋に荷物を置き、温泉に浸かる。
午後8時より、日本100マイルクラブの主催者から説明があり参加者全員が自己紹介するアットホームな大会である。
この大会の目的は、「参加者が競い合うことよりも制限時間16時間を目一杯楽しんで走りましょう」と説明があり、ゆっくりと走る私にはぴったりだ。
仮眠は9時から3時間半、この施設は午前2時で一区切りのため、12時30分に起床し、再度湯に浸かり目を覚ます、戦い前の腹ごしらえはおにぎり3個。

12日(日)
スタート前の緊張のひと時 青襷君も準備万端


午前3時 おのおのライトを点灯させスタート、これから長い道のり始まる。
京都からは反対の南に向かって走る、南の空にはオリオン座が輝いている。
第1チェックポイント(CP)9.0kmには56分で到着、ここからは山の辺の道ハイカーで賑わう道路だがまだ真っ暗闇、配布された地図が頼りである、ネットで事前に調べようとしたが幅1mに満たない道はネットでも検索できなかった。
昨年は京都方面からの反対コースだったのでところどころに見覚えがある。

お墓の中の小道を走っている途中、反対方向からライトを点灯させたランナーが走ってくる、道に迷ったがこちらでよろしいでしょうかと確認する具合だ。
幸いにも私には、この付近はマイコースとしているYさんに誘導してもらい、暗闇の中をコースアウトすることなく第2CPの石上神宮を通り抜け、山の中に入って行く。(普段なら花探しで歩く畦道のような箇所もある、膝への負担は少ないのでありがたい)ハイキングコースなので標識が頼りである。
何度も標識をお互いのライトで浮かび上がらせ確認し進行方向を決める。
第3CPの白川溜池19.3kmではまだ夜も明けていない。
ペースは2時間10分と良いペースだ。

途中には弘仁寺、崇道天皇陵を左右に見て走ると、奈良奥山ハイキングコースに出る。
ようやく夜も明けて前方に見える生駒山が朝日を浴びている。
新薬師寺を越え春日大社手前の観光案内版 見所がいっぱい。
午後には観光客で賑わうだろう。


そして春日大社で一礼


東大寺に続く小道を抜け、大仏殿交差点第3CP(30.0km)に到着 エイドでは大福をいただきエネルギー補給する、しょっぱい梅干や塩昆布など身体が要求するものも入れる。
このCPで最後まで一緒に走るMさんと合流、彼は今回初めての参加でこのCPを見逃し少し戻ってきたそうだ。
ウルトラの面白いところは、走っている楽しい・苦しい瞬間を同時に味わうことが出来るところにあるかと思う。

東大寺の鹿さん


木津川にかかる泉大橋


橋から見た抜けるような青空


道路際の水槽に咲くホテイアオイ(今年は撮ってなかった)を撮るためほんの少し立ち止まる。

第5CP(40.8km)へは5時間11分経過 焦らず走りを楽しめば脚も最後まで持ちそうだ。

第6CP(51.6km)の城陽へは6時間28分
この道標はいつ頃建てられたものだろうか?




さあ、これから国道24号線を走り宇治へ向かう。
一緒に走るYさん、Mさんとお互いが自転車のレースのように前で引っ張る役をこなし、気持ちが切れないようにしているのか順調だ。

国道から右に折れて、源氏物語のまち宇治平等院に続く緩やかな上り坂が脚に効く、歩きながら前進だ。

喜撰橋 (知識がないのでネット検索すると源氏物語の宇治十帖は橋に始まり橋に終わる「橋の文学」とか)


王朝時代の名残を後にして、ひたすら京都市内へと進む。
第7CP、第8CPを越えると、秋の3連休観光客で賑わう街に到着
最初は清水寺人をかき分けて進むが全く走れない、坂の脇にある生八橋の試食品をいただき、黒ゴマソフトクリームを購入し舌鼓を打ちながら次の銀閣寺を目指す。

清水寺 Yさんと


八坂神社は通過


知恩院の入り口 


第9CP(80.7km)の銀閣寺に到着 Mさんと一緒に


残りは20km、ここからは上りはほとんどない、最後まで頑張ろうと気合を入れる。
京都御所の外側を走っていると後ろから自転車に乗ったお巡りさんが追いかけてくる、御用とはならなかったが新撰組と会津藩いた幕末の頃の御所を想像した。
この中はコースにはないがせっかくだからと広い御所内をランする。


第10CPは西本願寺前 屈伸運動等ストレッチをするがロボットの脚のようにガチガチになり始めている。
残り12km、青襷君に込められたランナーの皆さんの応援を受け走り出す。

東寺を右に見てゴールを目指す!


京都南インターチェンジ付近にあるゴールから、羽束師橋までの往復6.3kmは精神的にも辛いが、なんとかMさんに引っ張ってもらう。
この羽束師橋の夕景が印象的だった。


午後4時57分、Mさんと手を取り合ってゴール 

13時間57分の制限時間内完走を果たし、ゴール手前では、妻と娘がサプライズ応援してくれ感動を倍増させてくれた。

今回のウルトラマラソン完走には、ブログの皆さんの力と一緒に走ったYさん・Mさん、100マイルクラブのスタッフの皆さん、家族の協力があればこそ達成できたのだと感謝するばかりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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